高校の成績 performances in high school 2004 8 27

 日経平均株価は、あまり変動していないのに、
株価が、上昇している銘柄もあれば、下降している銘柄もあります。
なかには、最近、ずっと上昇基調の銘柄もあれば、
ここ数年、下降基調の銘柄もあります。
これを、投資家は、不思議に思うでしょう。
 しかし、これが、今の時代の特徴です。
たとえば、パソコンが好調だとしても、
かつてならば、パソコンメーカー全部が好調だったでしょうが、
今の時代は、好調なパソコンメーカーと、不調なパソコンメーカーに分かれてしまいます。
 これは、パソコンという商品が成熟化したという側面もありますし、
少子化の影響で、子供の数が減って、
パソコン市場の規模が減少しているからとも言えるでしょう。
 いずれにせよ、全員が勝てる時代ではなくなったのです。
同じ業界内で、勝ち組と負け組に分かれていくでしょう。
 ですから、マクロ的な指標で判断するのではなく、
個別企業の業績で判断すべき時代なのです。
 今までの投資方法は、パソコンが好調ならば、
パソコンメーカー全部を、「買い」だったでしょうが、
今の時代は、パソコンメーカーを厳選して、選別して投資すべきです。
そういう時代になりつつあるのです。
 ですから、日経平均株価に連動するように、
日経平均株価の構成銘柄を買い揃えて運用する投資方法は、効率が悪くなると思います。
こういうことをするよりも、
各業種の勝ち組企業を買い揃えて運用した方が、効率がいいと思います。
 このように、同じ業界内で、勝ち組と負け組に分かれていくことは、
誰もが経験しているはずです。
 誰もが、高校入試で選抜されて入学していますので、
高校1年生の時は、学力に大差がなかったでしょう。
しかし、これが、高校2年生となると、だんだんと学力に差が開いてきて、
高校3年生にもなれば、学力の差が、天と地と言えるほど、大きくなったでしょう。
 高校に入学した頃は、学力に大差がなかったのに、卒業する頃には、大きな差となります。
今の日本企業は、高校時代の成績にたとえれば、高校2年生の終わりに近づいています。
 さて、なぜ、今までは、企業が、勝ち組と負け組に分かれていなく、
みんな勝ち組で、負け組は少数だったのか。
 それは、今までの日本が、高度成長時代で、なおかつ人口増加社会だったからです。
こういう社会では、大部分が勝ち組になれます。
 それから、保護行政というもので、各業種ごとに、
許認可や行政指導によって、企業を保護・育成してきたからです。
 これからの時代は、人口減少社会で、低成長時代で、規制緩和の時代となりますので、
同じ業界内で、勝ち組と負け組に分かれていくでしょう。
 「企業戦国時代」が到来するのです。
戦国時代には、名門の大名が没落していき、
豊臣秀吉のような貧民層の出身者が、大名となりました。
今の企業も、そうなるでしょう。









































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